SOS遭難事件とは?カセットテープや数々の謎から真相を検証

迷ってしまった場合は下ろうとせず上を目指して上がっていきます。山で迷ってしまう時のほとんどは実は下山をしている時なのです。その場合、そのまま下に進んでしまうと入り組んだ場所へと入ってしまい抜け出す事ができなくなり遭難してしまいます。

しかし、上を目指していくといつかは頂上に出ます。頂上までいかずとも、上に行くにつれて登山道に到着できる確率が上がります。また、上から道を確認する事で山の全体像も分かりやすくなるため、本来通らなければいけない道が分かりやすくなるのです。

登山者にしていて欲しい、捜査員が見つけやすくなる方法

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実際に、遭難にあった方を数々救出してきた捜査員の方々にどのような状態だと見つけやすいのかを確認した資料があります。登山準備をする時の参考にし、万が一に備えて発見してもらいやすいようにしていきましょう。

青い服が捜査員から発見しやすい

捜索をしている時に、山にはない色の物が動いているとヘリからでも見つけやすいのです。季節によって見つけやすい色はありますが、季節を問わず山にあまりない配色が”青色”なのです。青いウェアを1着持っていくと良いでしょう。反対に黒だと岩などと間違いやすい為避けた方が良い色になります。

スマートフォンの電源は常にONの状態で

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いざという時に電源がなくなっていると困るので、と電源を切ってしまう人も多いようですが、出来れば電源はつけたままにしておいた方がGPS機能を使い、捜索する時に役立つのです。もちろん電波が届く所と限定はされてしまいますが電話が出来ないぐらいの微弱な電波でもGPSなどは反応する場合もある為常につけておくほうが良いのです。

遭難捜索サービスもある

現在は、ココヘリといったサービスに入ると、ヒトココ(ヤマモリ)といった電波を発する機会を使い捜索ヘリに居場所を伝える事ができるサービスがあります。年会費3,650円(その他経費別途あり)で使用する事が可能なサービです。16キロ先から正確な位置を捉える事ができる優れものなのです。

そして、保証サービスとして3フライト(約9時間分)の料金が無料となる為、捜索に掛かる費用を抑える事が可能になります。よく登山に行かれる方であれば安心できる保険として申込していく事をおススメします。

SOS遭難事件の類似事件

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世界中、日本国内でも遭難事件は実は頻繁に起こっております。そこで、今回の事件の様に謎に包まれている2点をピックアップしご紹介していきます。山の怖さもまた分かる事件なのでそこも参考に見てください。

ロシアでの遭難事件

ロシアのトムスク州にある山岳でコケモモを見に登山をした男女3人が山の奥深くまで入り込んでしまった為、遭難する事件がおきました。そこで、この事件同様に白樺の木を使い力を合わせSOSのメッセージを作ったのです。ほどなくして、この文字を見つけた捜査員に3人は救助されました。

オーストラリアでの遭難事故

オーストラリアの西北部で遭難者からのメッセージだと思われるSOSの文字が突如見つかりました。しかし、近くに人影はなく、亡くなった様子もなかったのです。しかし、野宿をしていた形跡が残っていた為、すでに場所を移動している可能性は考えられますが、いつ作られたものかも分からない不可解な状況となっています。

2005年「旭岳遭難事故」

帯広市で自衛官を勤める男性の妻から、警察に旭岳に行った夫が帰らないと連絡があり異例の大捜索が開始されました。男性は紅葉をビデオで撮影しようと一人で出発し、夜7時までには帰ると言い残し出て行ったのです。しかし、夜になっても帰ってこない事で心配し、奥様が警察に届をだされたのです。

男性からの電話で居場所を確認

この時代、すでに携帯電話が復旧しており、道に迷ってしまったと男性から警察に通報があり居場所を伝えております。警察はすぐにヘリ4機を出動させ捜索に当たるが発見されず。通報があった電話番号に再度電話をしたが電波状況の問題か繋がらなくなってしまっていたのです。

異例の大捜索

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翌日にはヘリを8機投入し捜索を開始しました。しかし男性は何故か一か所で待たず動きまわっていたようで見つける事が困難な状況だった為捜索する自衛官の人数を増やし捜索を進めておりました。しかし、1人の遭難者に対しては多すぎるぐらいの人員だった為、世間からは身内の操作だけは手厚いと言われておりました。

男性の発見

手厚い捜査のお陰で、男性は無事救出されました。結局男性は遭難中も毎日4,5時間かけていける所まで移動していたと証言しておりますがそのため、最初に伝えた場所から大幅に移動してしまっていたようです。そして、異例の大捜査をした自衛隊ですが身内は関係なくいつも通りの捜索だとしています。

たまたま顔を知っている者も多く顔をしっている人達で操作をしたほうが発見も早いと思い集まっただけと証言しています。一般の人が遭難してしまった場合でも、同じように対応してもらえるかは微妙な所です。他にも訓練中に遭難事故にあってしまった異例な事故の詳細はこちらの記事で確認できます。

山に入る時はすべての準備を整える

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この事件では、テープに残された不可解な声やどのように作られたか分からないSOSのメッセージなど不可解な事が多い事件でしたが、これを教訓に山に入る時は最新の注意を払い事前に準備をしっかりとし、迷った時の対処法などもしっかりと学んだ上で登山する事をおススメいたします。

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