1998年に仕事仲間の2名と手を組みパチンコ店へ強盗の目的で侵入し、店長夫婦を殺害しました。2006年には女性の首を絞め現金を奪う、強盗殺人未遂の事件を起こしています。
今回の事件の約半年前に失業、携帯電話を触っていてサイトを見つけます。現在は無期懲役で服役中ですが、碧南の事件の裁判中で、2019年夏には判決が下されるとされます。
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闇サイト殺人事件の被害者、磯谷利恵さんの生い立ち
磯谷さんは、幼いころからの夢を叶えるために努力し、未来へ希望を持ちその人生を歩んでいました。そんな彼女の生い立ちについてもご説明していきます。
幼少時代より母子で支え合って生きてきた、しっかりした性格
幼少期に父親を亡くした彼女は、母と2人で支えあい生きてきました。高校生の時には担任の先生に「素晴らしい娘さん」だと褒められる、立派な女性へと成長しました。
囲碁カフェで知り合った彼氏と語呂合わせでよく遊んだという
30歳のころに訪れた囲碁カフェで、当時大学院生だった瀧さんと知り合い、交際へ発展しました。彼女は幼少のころから語呂合わせ遊びを好んでおり、2人で言葉遊びをして楽しんだといいます。
この語呂合わせが、事件で登場する場面があったのです。ここから瀧さんは、被害者のメッセージを読み取りました。
闇サイト殺人事件の被害者、磯谷利恵さんの抵抗?暗証番号に込められた秘密
事件当日へと遡ります。車へと拉致された磯谷さんは、現金と銀行のカードを奪われます。金を引き出すための番号を問われ「2960」と答えました。
磯谷利恵さんが加害者に教えたキャッシュカードの暗証番号「2960」
この番号は、本来の暗証番号とは異なるものでした。そのため犯人たちは金を引き出すことが出来ていません。交際相手の瀧さんは、「2960」は「にくむわ」という意味が込められていると共に、彼女が生きる希望を諦めていなかったこと指していることがわかったのです。
闇サイト殺人事件の加害者・神田司が書いた手紙とは
死刑判決が下った神田は、裁判の期間中に知人へと手紙を送っています。その協力者がブログを開設し、神田からの手紙の内容が載せられました。
闇サイト殺人事件後に神田司は知人に手紙を送りブログを開設
このブログには、神田の事件への意見も載せられており「警察が腐敗している」という他人事を感じさせる内容や、共犯者2名を罵るといった内容です。
ここからも全く反省の色が見えないことが分かりますが、なんと自身の手で殺害した磯谷さんを中傷する言葉までも残したのです。
手紙には被害者女性・磯谷利恵さんを中傷するような内容が
神田は彼女についてブログで、「嘘つき姉ちゃん」「今後、彼女を一切信じない」「ガッタガタに震えている、マグニチュード10?」と言った誹謗中傷の言葉が並べ立てました。
殺人という罪を犯したことへの罪悪感の全く感じられない行動から、彼の異常性が伺えます。この異常性は、彼の生い立ちと無関係とは言えません。加害者の生い立ちが話題となった、別の凶悪事件の記事もご覧いただけます。
闇サイト殺人事件が元となった作品
この殺人事件を題材とした小説が発売されています。大崎善生氏の作品で、被害者の生い立ちに始まり、事件の詳細が一部始終書かたものです。
書籍「いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件」
この作品を作るにあたり、母・富美子さんへ協力を依頼し「客観的に書いていただけるなら」という条件で、取材が了承されました。事件を通して感じられる磯谷さんの心の強さや、娘のために戦った富美子さんの心境も書かれています。