日野岡大和くんの現在は?父親の嘘と北海道置き去り事件の真相に迫る

実はその当時、連日のように雨が降り続いていたのです。こうした環境下であればより一層体力を奪い、衰弱に拍車をかけます。彼は生まれながらの嗅覚と勘が備わっていたのか、雨が降っている時間は無理に動こうとせず、雨宿りできる場所でその場をやり過ごしたというのです。この点も彼が無事に生還できた大きな要因であると専門家は言いました。

彼の事をよく知る人物によると、学校生活の中でも体育やスポーツにおいて、常に余裕を見せていたくらい体力がずば抜けていて、また7歳とは思えない発想で周囲の教師や大人たちを出し抜くアイデアが思いつく人物だそうで、もともと彼はサバイバルを得意とする『冒険家』のような素質があったのかもしれません。

田野岡大和くんの奇跡②施設は鍵がかかっていなかった

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『奇跡』はそれだけではなかったのです。自衛隊の施設の入り口は2つありましたが、本来はその扉は両方とも一般市民が侵入できないように鍵がかけられているはずなのですが、内1つの扉にはたまたまカギがかかっていなかったのです。これにより彼は施設内に侵入する事が出来て、隊員たちが使用する布団のようなものに包まり身体を温める事ができたのです。

またその施設内で水も補給して飲んでいたそうです。当然ながら一部では本来きちんと施錠をしておかなくてはならない扉を不注意で解放状態にしてしまって、一般市民の侵入を簡単に許してしまった自衛隊のセキュリティーも問題視されましたが、やはり世間の声の多くは、彼の生存能力の高さや状況判断などに『賞賛』の声が集まりました。

発見されるまでそこに滞在した状況判断力

その地元周辺の自衛隊曰く、彼がたどり着いた自衛隊の施設から夜になると、遠くの方には宿泊施設の灯りが微かに見えるそうで、普通であれば翌日かその日のうちにその宿泊施設を目指して出歩く可能性も考えられるのですが、彼は雨が降り続いていた環境を考慮してあえてそこにずっと滞在していたのです。この状況判断能力も人々から感心されました。

田野岡大和くんの奇跡③まっすぐ駐屯地へ向かう方向感覚

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先ほども解説したとおり、家族たちとはぐれてしまい一人っきりで迷子になったその日の夜に、すでに自衛隊の施設にたどり着いていたのです。通報があったタイミングは夕方だったので、それを考慮すると10キロメートル先の施設までほぼ道を間違えずにまっすぐ向かった事が伺えるのです。

彼がまだ幼気な少年であることもそうですが、この近辺の土地勘が備わっていたわけでなく、方向感覚の良さや野生の嗅覚、勘のみでこの地を目指したのです。実際に幸いにも施設は隊員の宿泊する施設であり、温かな布団のようなものも備わっていたので、彼の野生の嗅覚や勘が正しかったと言えるのです。

田野岡大和くん置き去り事件での自衛隊の活躍

実質6日間も行方不明になってしまったが、最終的には無事に元気な姿で奇跡的に生還して救助された少年のそれまでの行動は、私たちを驚かせるほど生命力にあふれて、状況判断も幼気な少年とは思えないほど的確だった事。そんな彼の野生の嗅覚や勘から奇跡的な生還を果たした事が分かっていただけたのではないでしょうか?

前述でも少しお話させていただきましたが、今回の捜索では警察だけではなく救急隊員までもが動員され、更に地元に配属していた『自衛隊』までが動員されるという異例の事態になったわけですが、ここでそんな自衛隊の活躍を振り返ってみましょう。行方不明者を捜索するという異例なミッションにおいて、果たしてどんな活躍を見せたのでしょうか?

田野岡大和くん捜索①200人以上の捜査員で捜索

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その当時、捜索隊員はなんと200人以上を超えていたそうです。そして警察官や救急隊員、自衛隊員がそれぞれ横並びに一列になって、彼の身元や手掛かりが落ちていないかを探し出す、いわば『ローラー作戦』という形式をとって捜索しましたが、結局発見する事ができませんでした。

現場近くの森林や山中にいるだろうと考えてしまうのは無理ないので、自衛隊の施設内で滞在していたという意表を突く結果になってしまったので、発見できなかったのはしょうがないと言えるのではないでしょうか。

田野岡大和くん捜索②警察犬も出動するも難航

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人間の嗅覚の『5000倍』以上と言われる犬の生態的な能力を更に指導や教育で高めて、訓練された『警察犬』も導入され、少年の来ていた服や遺留品から匂いを嗅ぎ取って捜索に当たりましたが、捜索は難航してしまいました。連日雨が降り続いていたので、匂いが直ぐになくなってしまったのではないかと考えられます。

日本の警察犬

世界で初めて警察犬が導入されたのは、100年以上も前のドイツです。その後段々とヨーロッパ諸国を中心にその技術が取り入れられて、日本に導入されたのは現在から106年前の明治45年、つまりは大正元年と言われています。日本では警察犬種にドーベルマンやゴールデンレトリバーをはじめとする7犬種が指定されています。

田野岡大和くん捜索③ヘリコプターも導入

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出動したのは嗅覚が並外れた警察犬だけではありませんでした、なんと『ヘリコプター』まで出動する大事態にまで発展したのです。地上からだけではなく上空からも、いなくなってしまった少年の事を捜索したのです。

映画やドラマでよく演出上登場しますが、ヘリコプターを使った捜索は非常に範囲が広く視認性が高いのです。必死の捜索が行われましたが、結局身元が現在まで発見されていない少年少女たちは意外と少なくありません。『松岡伸矢』くんもその一人です。彼の事について気になる方や興味のある方はこちらの記事をご覧ください。

田野岡大和くん捜索④自衛隊捜索費用について賛否両論

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今回動員された警察官、救急隊員、自衛隊員、そして警察犬やヘリコプター。ざっと見積もってのその費用のトータルは1000万円以上超えてくると予想できます。動員されたそれら全て公的機関でありますから、当然であればその費用は当事者たちが支払うのではなく、私たちが収めた税金から支払われるのです。

そのためこの費用についても世間から賛否両論の声が上がり論争を巻き起こしました。今回は行き過ぎた父親の行動、木々が生い茂る深い森林の山奥に息子を一人で残して放置するという『躾』が招いてしまった事態なので税金から支払われることに反発の声が上がるのも無理はないでしょう。父親に対する批判もこの費用に関する部分もあるのでしょう。

家族たちに言える事とは

世間からは様々なバッシングを浴びることになってしまった父親をはじめとする家族たちですが、ひとまずは無事に少年が見つかってよかったと世間の多くはそう考えているはずです。両親は二度と悲劇を繰り返さないように、今回のことを踏まえてぜひ反省してほしいです。

田野岡大和くんの父親に対する批判の声

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先ほど見出しの内容では警察や救急隊員、自衛隊も総力をあげて捜索に臨み、更には『警察犬』や『ヘリコプター』まで導入された大事態になったことをお話ししていきましたが、ここでもそれらの莫大な費用が税金によって支払われることを巡って、またも父親に対して『避難』や『バッシング』の声が上がりました。

冒頭部分でも解説した通り、父親の行き過ぎた行動、木々が生い茂る深い森林の山奥に、息子を一人残して放置するという『躾』に対してもいかがなものか?と批判され問題視されて、また警察に通報し多妻の初めの証言では、自分の立場や非難を浴びるこどを懸念して『真っ赤な嘘』をついていたことも明らかになり、世間からも警察からも非難されました。

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