東住吉事件とは?性的虐待の真相は?再審で無罪判決!疑惑の事件の闇に迫る

この東住吉事件では警察が自白を強要していたということが問題となっています。東住吉事件が発生して警察署へと連行された青木恵子と朴龍晧は、任意捜査であるということも、黙秘権があるということも告知されないまま事情聴取が始まっています。

有罪判決では青木恵子と朴龍晧の自白が決め手となりました。ですが、それを作成する際に警察官は2人に対し極度の精神的な圧迫を加えるなどし、さらには暴力を伴う威迫的な取調べを行い、虚偽の自白をせざるをえない状況に追い込んでいました。

東住吉事件では、どのような取り調べが行われたのでしょうか。

 

東住吉事件の自白①虚偽の目撃情報を作る

出典:PhotoAC

朴龍晧は、取調べの際、警察官から青木恵子の長男が犯行を目撃したとの虚偽の目撃情報を告げられています。さらに、否認すると大声で怒鳴りつけ、首を絞めたり、書類で頭を叩いたり、足を蹴るなどの暴行を繰り返します。

東住吉事件の自白②女児への性的虐待で朴を脅した

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警察は朴龍晧が長女に対して性的虐待を行っていたことを周囲にばらすと脅した上で、青木恵子はもうペラペラしゃべっているなどと言い、犯行を認めるように追い込んでいきます。

青木恵子に対しては、手を出すことはなかったものの、『娘を助けられなかったのは殺したのと同じだ』などと怒鳴り、机を叩くなどして自白を迫りました。女性が警察に大声で怒鳴られてしまえば怯えてしまうのも当然です。さらには、朴龍晧による娘に対する性的虐待があった事実を告げられました。

そういった状況で自暴自棄の状態に陥って、これまでの恐怖もあり犯行を認め自白する決意をしてしまったようです。

 

東住吉事件の自白③朴の父親から有罪前提の手紙が届く

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警察は朴龍晧に父親からの手紙を見せます。そこでは、有罪であることを疑うどころか前提にして反省を求める内容が綴られていました。自身の親ですらも自分の有罪を疑ってはいないんだというように、精神的に追い込んでいきます。

東住吉事件の自白④朴に担当弁護士の悪口を吹き込む

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さらには、自分の担当弁護士の悪口まで聞かされて、もう誰も味方をしてくれる人はいないという絶望感を植え付けます。このような、過度の精神的圧迫を与え虚偽の自白するように仕向けたのです。

 

東住吉事件の自白⑤罪悪感を募らせるため朴に暴言

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警察は『おまえがやった。』、『否認を続ければ死刑になるぞ。』というような暴言を発し、心理的強制、精神的圧迫をし虚偽の自白を誘発する取調べを次々と行っていきます。

取調べを行った警察官は、法廷での証言でそうした取調べを完全に否定していました。また、同僚の警察官もそれに合う証言をしました。

しかし、裁判所の勧告によって警察側の証拠開示が行われます。その結果、取調べの日誌やメモなど証拠書類には法廷での警察官の証言内容と矛盾している箇所があると明らかになっていきます。取調べの警察官の証言は虚偽の供述であるとし、同僚の証言に対しても口裏合わせをしていたという疑いが濃厚であると判断されました。

東住吉事件の報道の裏に隠された性的虐待!

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警察による自白の強要があったことや弁護団の現場実験等をふまえると東住吉事件は確かに冤罪事件であったようにも思えます。しかし、この東住吉事件の裏では報道されていない事実やこれらのことだけでは判断できない真相もあるのです。

東住吉事件と性的虐待①長女の膣から精液が発見

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東住吉事件が発生し、容疑者となった青木恵子と朴龍晧は逮捕されます。その後、長女の司法解剖が行われました。司法解剖の結果、死亡した長女の膣内に朴龍晧の大量の精子が詰まっていたことが判明します。朴龍晧は事件発生の2日後に髪の毛を採取されていました。

東住吉事件と性的虐待②朴龍晧が性的虐待を認めた

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朴龍晧は2006年01月に支援者らに宛て、拘置所から一通の手紙を出しています。自らの無罪の主張と共にこう記されていました。『10年以上経っても、火災から子供を救えずに死なせてしまった重い自責の念と自分自身が性的虐待をしたという事実の重い自責の念とが心に取り憑いて離れず、心が裂ける程、激しく締め付けられます。』

このように、朴龍晧自身も長女への性的虐待があったと事実を認めています。性的虐待があったというのは紛れもない事実なのです。朴龍晧は長女に対して日常から性的虐待を繰り返していたとみられています。

 

東住吉事件と性的虐待③母親の青木恵子は知らなかった

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東住吉事件が発生するまで母親である青木恵子は、朴龍晧による長女への性的虐待に関しては知りませんでした。青木恵子は刑務所から支援団体にむけて手紙で、警察から『死亡した長女の膣内から、朴龍晧の精液が見つかった。』と言われ信じるしかなかったと状況を打ち明けています。

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