とっぴんぱらりのぷうの意味は?秋田弁が由来のめでたしめでたし?

「へば、またな~」と日常的によく使われる秋田弁で、意味は「じゃあ、またね」を表します。「へば」が「それでは」や「それじゃあ」といった意味ですので、単純に「へばな」と使われることも多く、「それじゃあね」というニュアンスになります。

文字の繰り返し

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秋田の方言の最も面白い部分といえば、同じ発音を繰り返して成立する言葉が存在することでしょう。例えば「けけけ」や「ねねね」といった擬音語のように聞こえる単語も、しっかり意味を持つ言葉として機能しているのです。「ねねね」や「けけけ」はそれぞれの「ね」「け」に意味があります。

ねねね

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「ねねね」は「寝る・しなければ・ならない」から構成されている方言で、要は「寝なければならない」という意味なのですが、最初の「ね」が寝るを意味している、というように各々に役割があるのです。

響きも可愛く、成り立ちも面白い秋田の特徴的な方言と言えます。

けけけ

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「ねねね」同様に「けけけ」も3つの「け」がそれぞれ意味を持っています。「食べるのなら・こっちで・食べなさい」という意味で成り立っており、「け」という文字一つに様々な意味を持たせてあることがわかります。

秋田弁を知らない人からすれば、笑い声の表現や音の表現かと思いがちですが、しっかりと中身のある言葉として存在してるのです。

とっぴんぱらりのぷうは「めでたしめでたし」の代わりに使う

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とっぴんぱらりのぷうという単語が胸に引っかかってはいたけれど意味を知らなかったという人も、めでたしめでたしの代わりだということが分かったことでしょう。秋田から広まったとっぴんぱらりのぷうには、なんとなく人に元気を与えるようなポップさがあり、小気味の良い響きで昔話をより愉快に感じさせてくれる作用があります。

今後昔話を読む機会があったら、是非結びの言葉にも注目してみてください。種類も豊富ですし、独特の雰囲気を感じることができて楽しい気分になること請け合いです。また、お子様がいる人は読み聞かせや、お話をしてあげる際に結び言葉を工夫してみるとより楽しめるでしょう。その際は、是非とっぴんぱらりのぷうを活用してみてはいかかでしょうか。

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