樋田淳也の生い立ちと現在は?富田林署脱走の背景と自転車逃走劇の全貌を紹介

日本では、白鳥由栄や樋田淳也が脱獄犯として有名ですが、世界には彼らを上回るほどの驚きの手段で脱獄した天才脱獄犯が存在します。ここでは、そのなかでも世界3大脱獄犯に数えられる人物、フランク・モリスを紹介します。ちなみに、白鳥由栄もこの世界3大脱獄犯のうちの1人に数えられています。

アルカトラズ連邦刑務所からの脱出

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フランクは1960年に窃盗と麻薬を持っていた罪で逮捕されます。その後送られた刑務所というのがフランクの脱走劇の舞台となるアルカトラズ刑務所でした。そこでフランクは協力者、同じ囚人のエングリン兄弟と出会いおよそ2年にも渡る脱獄計画を実行に移します。

アルカトラズ刑務所とは?

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それではまず、脱獄の舞台となるアルカトラズ刑務所について説明していこうと思います。別名「監獄島」と呼ばれるアルカトラズはサンフランシスコにある小島です。現在は監獄として機能はしておらず観光することも出来ますが当時は極悪犯を収容する難攻不落の刑務所として名を馳せていました。

それ故に有名な犯罪者やギャングのメンバーが収容されることも多かったそうです。アメリカには被害者数10人以上の殺人鬼が存外多く存在します。もしかしたら後世にシリアルキラーとして語られているあんな犯罪者やこんな犯罪者も収容されていたかもしれません。アメリカ史に残る殺人鬼に興味がある方はこちらの記事を見てみてください。

アルカトラズ刑務所の待遇は?

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ちなみに白鳥由栄の脱走原因の「刑務所内の待遇」ですが、アルカトラズ刑務所の食事、待遇はかなり高水準だったようで犯罪者の間では収容されるならアルカトラズがいい!と自らアルカトラズへの収容を希望するものまでいたそうです。もし白鳥由栄がここに収容されていたなら脱獄なんて気を起こさなかったかもしれません。

人形といかだを作った

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フランク達は脱獄の材料として、いなくなったことをバレにくくするための人形と脱出後、小島であるこの監獄から逃げ出すための足としていかだを作り始めます。人形は紙くずや粘土を用いて作りました。頭部だけでしたが布団に寝かせて中に人がいるように毛布を詰めれば寝ているように見せかけることが出来たということです。

いかだは細長い浮袋を三角形に繋げ、その真ん中にビニールシートを張るという簡易的なものでした。そしてフランク達はその作成の傍ら外に繋がるトンネルを交代で密かに掘り着々と脱走計画を進めていきました。

2年後、脱走を決行

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フランク逮捕から2年後、コツコツ掘ってきたトンネルは見事独房の裏へと繋がります。そして6月11日の夜にフランク達は念願の外の世界へと旅立ちます。看守達はフランク達の細工の目論見通り、彼らの脱走に翌朝まで気付かなかったといいます。

脱走の結果は

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フランク達は見事脱走に成功したかのように思えますが、実はその成否は定かではありません。その後の捜索により、いかだの一部と思わしき部材や同行していたエングリン兄弟の所持品と思しきバッグなどがアルカトラズ島の周辺水域から発見されているのです。

しかし、それらは見つかっているものの3人の遺体など、直接的に死を断定出来るものが見つかっていないことも確かです。しかし、彼らの探索を行っていたFBIは1979年にフランク達を死んだものと断定し捜索を打ち切ります。

脱獄後の動きがない

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FBIがそう断定した要因としては、フランク達が強盗や窃盗の常習犯にも関わらず、脱走から向こうこっち1件たりとも彼らの仕業と思われる犯罪が起きていない、発覚していないことがあげられました。確かに、樋田淳也の事件を見ても思いますが、身1つで逃げてきた窃盗犯が盗みで先立つものや食料を確保しないのは不自然です。

故にこの言い分もかなり的を射ているとは言えますが、遺体が上がってない以上生きているという可能性も捨てきれないのは事実です。もし生きていたらもう90歳近いご高齢で亡くなっていても全然不思議ではないですが、それもまたロマンがあるかもしれません。

様々な犯罪を繰り返し逃走までした前代未聞の犯罪者樋田淳也

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脱獄犯がSNSで近況報告をするなどというおよそ考えられないような行動をしつつもかなりの期間を逃げおおせるという嘘のような本当の話を実現させた樋田淳也。SNSではその特異性を称えて映画化決定などの冗談が一時期飛び交いましたが犯罪者をモチーフにした映画作品も多いのでもしかしたらワンチャンスあるかもしれません。

しかし、樋田淳也はれっきとした犯罪者です。彼の自転車日本一周に関しては得られるものが多く真似することは大いに結構だとは思いますが犯罪者としての面まではリスペクトしない方がいいでしょう。

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