食べると危険!?沖縄で有名なアオブダイの毒に注意!毒がある理由も徹底解説

体色は名前の通り青色をしています。鮮明な青というよりは深く濃い青色をしていて、中には赤黒や白っぽい斑点が現れた個体もいます。その見た目通りの名前が付けられたようです。

くちばしのような口

これも他の魚とは少し違った点で、口が鳥のくちばしのような見た目をしています。魚の多くは口の中に歯がありますが、アオブダイの場合は上下に一つの大きな歯が剥き出しになっています。

使い方は鳥とは違い、かじり取って食事をします。このかじる力は珊瑚礁を楽々かじりとれるほど強力なので、もし指などをかまれてしまった場合そのまま引きちぎられてしまうため注意が必要です。

おでこに突起がある

理由は解明されてませんが、前頭部に瘤のような突起があります。この突起は若い個体にはなく、成長とともに徐々に表れてきます。成魚の雄と雌どちらにも存在します。

アオブダイの毒性

あまり知られていませんが実は毒があり、それによる事故も過去に何件か起きています。しかし体内で自力で毒を作ることができないことから、敵を攻撃する目的ではありません。雑食により外部から取り入れたものが分解されずに残ったものが原因です。触れただけでは影響はありませんが、誤って食べてしまうと大変危険なので詳しく知っておくと良いです。

どんな毒?

有毒な魚と言えば捌くのに免許の必要なフグが有名ですが、それの何倍もの強さがある猛毒が含まれています。この毒は水で流したり加熱してもなくなることはなく、解毒方法も発見されていません。

この毒で引き起こされる症状はいくつかありますが、主に筋肉痛や麻痺などとなっています。重症になると、呼吸困難やショック、腎臓の障害が起きることがあります。家庭でできる処置はないので、痺れや筋肉痛を感じたたらすぐに病院へ行き診てもらう必要があります。発症まで30時間以上かかることもあります。

毒性を持つのは餌が原因

藻類や貝類など幅広く食べる雑食と紹介をしましたが、その中にはスナギンチャクという生物も含まれています。この生物の生息地も亜熱帯以上の暖かい海のため、餌として食べるということも珍しくなく、食した個体の内臓には毒が蓄積してしまいます。

アオブダイに毒を持たせるスナギンチャクについて

毒の原因であるスナギンチャクですが、それはスナギンチャク目に分類された生物の総称で、約240の種類が属しています。見た目は種類によって違い、色鮮やかなものから岩と見分けるのも困難なようなものまで存在します。

NEXT 毒をもった別の魚