ムラサキカガミを覚えていますか?対処法や正体を追及!登場作品も紹介

紫色という色は、高貴なイメージがあるとともに、宗教色も強く、一説には死ぬ瞬間に見える、いわゆる「あの世から差す光」が「紫色」と言われています。また一方で、単純に毒物の色が紫色との思い込みから、紫色を引き合いに出したとも言えます。

鏡のイメージ

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怪談や都市伝説では、鏡に何かが映ることが、異世界をのぞき込むような感情を想起させることや、「鏡」は「紫色」と同じく昔から宗教や風水的な観点から大切にされて来ましたので、その鏡を汚すことへの戒めとしての感情が、この都市伝説を生み出すことになったのかも知れません。

合わせ鏡に関する都市伝説はこちら

ムラサキカガミを題材にした映画

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小学生や10代の少年・少女たちを恐怖に陥れた「ムラサキカガミ」ですので、都市伝説で終わらせるのはもったいないと思ったのでしょうか、しっかり映画化されております。いったいどんな映画に仕上がったのでしょうか。

「ムラサキカガミ」

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ムラサキカガミを題材にした映画があります。2010年公開の日本映画で、その名も「ムラサキカガミ」です。監督は三原光尋で、主演の神崎美奈子(15歳)役は、この映画が初主演となる紗綾です。

あらすじ

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  • 今を去る10年前のこと。ある高校である噂が立っていました。
  • 大鏡の前で「紫の鏡」と、夜の11時35分に5回唱えると、鏡の中から焼けただれた少女が現れ出るというものです。
  • その噂を確かめようとした女子高生2人のうち1人は顔の皮を剥がされ、もう1人は気が狂ってしまいました。
  • ここで現在に飛びます。テニス部員たちは合宿を控えて、顧問の先生からこの話を聞かされます。
  • 合宿が始まった夜、美奈子に絵里が噂の大鏡のところへ行こうと持ちかけます。
  • おそる恐る階段を登っていくと、他の部員たちが驚かそうとして待ちぶせしていたのです。怒る美奈子。
  • ところが、次の日に絵里が姿を消してしまいます。
  • 先生たちは、絵里が勝手に合宿から逃げ出したと怒り、1年生全体で責任をとるよう命じます。
  • 美奈子たち1年生3人は、夜中に大鏡の前で「紫の鏡」と5回唱えるよう命じられます。
  • 唱え終わったあと、何も起こりませんでした。
  • びくびくしながら帰ろうとすると、見覚えない影が忍び寄ってきたのです・・・。

この映画の魅力

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どこの学校にもある、恐い言い伝えを、この映画では「ムラサキカガミ」を踏まえて大鏡を使って再現しています。しかも、「紫の鏡」と夜の11時35分に5回唱えるというように、かなり具体的に限定しています。このような、魔術の呪文のようなやり方をとると、異界に通じる扉が開きやすいと古来から考えられて来ました。

また、高校1年生の少女が主人公なので、10代を恐怖に陥れた「ムラサキカガミ」の恐怖体験を、自分も10代になったつもりで共有できます。また、大鏡の中から焼けただれた少女が現れるとか、顔の皮を剥がされるとかの衝撃映像も「恐いもの見たさ」の好奇心をくすぐります。学校という日常の中で起こる非日常の恐怖体験がこの映画の魅力です。

ムラサキカガミが登場する漫画

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映画にも登場した「ムラサキカガミ」ですから、都市伝説に敏感な漫画にも当然取り上げられても不思議ではありません。いろいろな漫画の題材として「ムラサキカガミ」は姿を変えて登場していますが、大ヒットした漫画にも出てきます。

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