イシガキダイの美味しい料理や毒素についてご紹介!

イシガキダイ本来は、無毒な魚です。ですが、シガテラ毒という毒を持った藻を取り込んだ、小魚や貝などを食べてしまった個体が、シガテラ毒を持つようになってしまうのです。シガテラ毒は、末梢神経に以上をきたします。「ドライアイス・センセーション」といわれる冷たいものに触れると電気刺激のような痛みを感じたり、冷たい水を口に含んだ時にサイダーを飲んだ時のような「ピリピリ感」を感じたりする状態に加えて、全身にかゆみやだるさを引き起こしたり、周囲がオレンジに見えるなどの症状を引き起こします。特に大型の個体(60センチを超えるような個体)には、シガテラ毒を持っている場合があるようなので注意が必要なのです。さばく時は、内臓を破らないように取り出して、しっかりと腹の中を水で洗ってください。

イシガキダイの美味しい料理

イシガキダイのお刺身

マダイなどに比べてイシガキダイの身は硬くて引き締まっています。締めてからすぐのものは刺身にした場合、硬すぎると感じるほど歯ごたえがあります。また、白身魚ですが成熟しているものは脂がのっていて旨みも強いのです。脂は皮と身の間に多くあります。磯臭さについてですが、イシガキダイは独特の磯の香りがあります。鮮度がよい場合これがいい香りとして感じますが、鮮度が落ちているものは磯臭さと感じてしまうのです。それ以外には、60センチを超える大型のイシガキダイは皮や身が硬くて、お刺し身にはむいていません。ワサビ醤油でいただくのも良いですが、脂がのっている場合は、カボスと塩で食べるのも美味しいですよ。

イシガキダイのカルパッチョ

カルパッチョ風に塩コショウを振ってごま油を落とし、全体になじませてシブレットなどを散らすのがお勧めですが、もちろんオリーブ油とビネガー、それに加えてスダチやカボスなどの柑橘類をしぼるのもいいです。

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