八百比丘尼の伝説をもとに不老長寿を考える。日本の人魚も紹介

こちらはアイルランドに伝わる民話に出てくる半魚人です。ローレライのように人を死に導くといった恐ろしい存在ではなく、人間と婚姻することもあったようです。緑色の髪を持ち、男性の人魚も存在するのが他の伝説とは異なっています。人と結婚して子供をつくることがあるものの、帰巣本能のためか何年かすると海に戻ってしまったようです。

不死の存在と言われる吸血鬼伝説の発祥は?

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ヨーロッパを中心に伝わる民話や伝説に出てくる吸血鬼も、不死の存在と言い伝えられています。吸血鬼は一度死んだ人間が何らかの理由で蘇った姿とされ、生きている人間の血を栄養源として吸い生き続けます。これらの伝説は古くからあり、古代ギリシアや古代バビロニアの時代にはすでに存在していたと言われています。

伝説の発祥には諸説あり、カタレプシー(蝋屈症)になった人間を死んだと信じ埋葬したももの、棺桶の中で蘇生してきたのを見たのが不死の存在の噂になったという説があります。他にも当時流行したペストに感染したネズミを吸血したノミが、人を吸血することにより人々の間に蔓延していったことから噂になったなどという説もあります。

今も生きているのであれば八百比丘尼は何を考えているのか?

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故郷の村を出た後、諸国をまわり貧しい人々を救いながら巡り巡って800歳になったころ故郷に戻ってきた八百比丘尼。そこで入定したと言われていますが、もし現在も生き続けていたとしたらどんな気持ちでいるのでしょうか。

もし今もなお若さと美貌を保って生きていたとしても、まわりの人々が寿命を全うし亡くなっていくなかで自分だけが取り残されていく気持ちに耐えられず、人と接することのない生活を送っているのではないでしょうか。もし不老長寿が手に入るとしたら、あなたならどうしますか?

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