【新潟女児殺害】大桃珠生さん殺害事件の概要とご家族の抱える思いに迫る

子供がいると急な発熱などで休むことがどうしても出てきます。更に当番のために遅刻や早退が増える事に職場で理解が得られなかったり、仕事を理由に当番を代って貰うことが度々だと地域での評判が悪くなったり、どちらを選ぶのも辛い選択になってしまいそうです。

イギリスでは保護者による送迎が当たり前

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法律で決まっているわけではありませんが、イギリスでは子供が11歳になるまでは学校への送迎は保護者がするのが当然とされています。それだけではなく、公園などで遊ぶのも必ず保護者が付いていないといけません。以前、家族でイギリスに一年間滞在して帰国した知人が「常に子供に付いていなければならなくて疲れた」と疲労困憊の様子でした。

「安全な日本に帰ってこれて良かった」としみじみ語っていましたが、このような事件が起きてみると、日本の安全神話はもう過去のお話と思わなければいけないのではないか?と思わざるを得ません。何かあってから後悔しても遅いのです。

ドイツでは保護者が送迎するのが一般的

職住近接の国と言われていて、お昼ご飯は大人も子供も家に帰って食べると聞いたことがあります。子供たちが通う学校も家から近いと思いますが、重すぎる通学カバンを子供に持たせないためなのか、安全のためかは分りませんがカバンは親が持ち学校まで送迎するのが一般的なのだそうです。親子で歩いて行くのか、車での送り迎えかは夫々だと思いますが、子供だけで徒歩通学をする日本は先進国の中でも珍しいのかも知れません。

アメリカではスクールバスが一般的

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アメリカの子供たちは日本の子供が皆、歩いて通学する事に非常に驚くのだそうです。地域や州にもよりますがスクールバスでの通学が一般的なのです。安全な場所も勿論ありますが、危険な場所もたくさんあるので当然といえば当然なのかも知れません。子供の場合、バスから降りた直後の交通事故が有りがちですがアメリカではそれを防ぐ工夫もされています。

片側2車線の道路ではスクールバスが停車したら、対向車線も含めて全ての車が停止しなければいけません。子供がバスの直前を横断するような事をしなければ、車に轢かれる心配は無いわけです。

日本のスクールバス事情

少子化で集団登校が困難な地域ではスクールバス導入の要望があったり、検討されたり実際に導入されているケースも増えているようです。また集団登下校では、子供の列に車がツッコミ何人もの子供が犠牲になる事故が後をたちません。そんな事を考えると、スクールバスは一番安全なような気がしてきます。

スクールバスはどのくらい活用されている?

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2007年の時点で既に新潟・山形・青森・岩手・北海道・富山・島根各県では9割を超える自治体がスクールバスを導入しています。最近では関東の茨城県でも少子化に伴う学校の統廃合のために30を超える自治体でスクールバスの導入が検討されています。

現在、新潟市でも小中学校の統廃合により一部ではスクールバスが導入されているようですが、事件のあった場所では高齢者が立ち番をしているわけですから対象外なのでしょう。

保護者の負担は?

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スクールバスの利用料金は自治体によりマチマチなようです。無償のところも有れば月3000円というところも有り、また現在無償でも将来的には未定という自治体もあります。購入費用が掛かるのは勿論、維持費、燃料費など全てお金が掛かることなので安全のためとは言え簡単ではないようです。

大桃珠生さんのような被害者が出ないように願いを込めて

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小さな子どもが犠牲になる事件や事故が後を絶ちません。新潟の事件から一年が過ぎ、改めて子供たちの安全を守らなければと思います。自宅までほんの少しの所で知らない男に車に乗せられ、どんなに怖かったでしょう。命を奪われどれほど恐ろしく悔しかったでしょう。まだまたやりたい事、行きたい所が沢山あった筈です。

どうしたら子供たちが安全に過ごすことが出来るでしょう。先ずは大人が自分の周囲のちょっとした事に関心を持つことが大切なのかも知れません。大人がスケジュールや心にちょっとした余裕を持つことが何より大事なことかも知れません。

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