アンチラ事件とは?スマホアプリ・グラブルで大炎上!経緯やその後の返金は?

排出率問題の渦中にあったアンチラをめぐっては、このコンプガチャの規制にも抵触している疑いがあるとの声も上がります。アンチラと、もう一体別の有料キャラクターを揃えないと、発生しない特別イベントがあったのです。

マスコミでも取り上げられるほど大きくなったアンチラ事件

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ネットで波紋を広げつつあったこの騒動に、マスコミも目を付け始めました。一連の事件は、ネット利用者やソシャゲファン以外にも認知されるようになり、さらに大きな問題に発展していったのです。

イベント期間中に80万円も課金した男性が新聞に掲載される

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「期間限定ガチャの落とし穴」と題打って、朝日新聞の夕刊にグラブルのガチャに関する記事が掲載されました。26歳の会社員の男性が、問題の期間中に80万円もの額をグラブルに課金したという内容です。男性は「外れたらドブ金になる」と思い、後に引けなかったと話しています。

グラブル利用者の署名運動も起こり消費者庁に提出される事態に

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騒動が拡散するにしたがって、利用者の不振、不満も高まります。やがて、彼らの中から、個人的に消費者庁へ通報や返金を求めるといった行動をとる人が現れます。

さらには、排出確率の詐称と、コンプガチャの容疑がかけられ運営に対して、消費者庁に直接の立ち入り検査を要請する署名運動も展開されるようになりました。最終的に、1700人分におよぶ数の署名が提出されます。

アンチラ事件の炎上から声優・田中理恵さんへ飛び火?ステマの疑い

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アンチラの排出率をめぐる一連の騒動の中で、思わぬところに怒りの矛先が向けられるという事態も起こりました。グラブルに出演した人気声優に、ステマの疑いがかけられたのです。騒動の一端に出演声優が関わったという疑惑は、ネット上での議論にさらに拍車をかけていきました。

グラブルのキャラクター・ロゼッタの声優を務める田中理恵さん

田中理恵さんは、テレビアニメなど多くの作品で人気キャラクターの声を務め、大勢のファンを抱えている、売れっ子の声優です。グラブルではキャラクターの一人、ロゼッタの声の担当として出演しています。

田中理恵さんはアンチラ事件が起こる前にアンチラをゲットしていた

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田中理恵さんは問題のガチャでアンチラを引き当てていました。自身のTwitterアカウントで、喜びのコメントと共に、そのことを報告しています。「何十万円かけてもアンチラを引けない」という声が上がり始める以前、2016年元旦のことです。

10連ガチャ1回でアンチラを引き当てステマを疑われることに

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なんと、田中理恵さんは10連ガチャを1回まわしただけで、アンチラを引き当てたというのです。さんざん排出率が低いと叫ばれているキャラを、関係者である出演声優が、いとも簡単に入手できたと公表したわけです。これは隠れた宣伝行為、いわゆるステマではないかという疑いの目が、向けられることになったのです。

プロデューサーの対応が火に油を注ぐ結果に?さらに炎上したアンチラ事件

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さて、一連の騒動の中で、消費者側の注目は、批判を受けたグラブル運営の対応に向けられます。ところが、一番に責任を負う立場にある、プロデューサーの言動は、彼らの感情を逆撫でするものとなり、事態は激化の一途をたどることになりました。

グラブルのプロデューサー・春田康一さんの事件当時の行動が話題に

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運営側の対応を注視する利用者たちの目に留まったのは、当時グラブルのプロデューサーを務めていた、春田康一さんのツイートでした。

不振や批判の声が高まっていた1月2日、春田さんは自身のTwitterアカウントで、「正月は家でゆっくり漫画を読みます」という趣旨のつぶやきを投稿しました。批判を無視するかのような呑気なコメントに、利用者たちは「喧嘩を売っているのか」と激怒します。

田中理恵さんによるステマは否定した春田康一さん

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数々の疑惑が浮上する一方で、運営側の説明は不十分なままであることに、利用者の怒りの声は収まりません。この責任を請け負うべき春田プロデューサーが、自身で騒動に関わるコメントを表明したのは、1月12日のことです。

その頃は、田中理恵さんのステマ疑惑が立ち上っている最中でした。春田プロデューサーは、このステマ疑惑に関して、「そのような事実は一切ない」と否定します。

今後は運営改善していくというコメントに対してさらに炎上

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ステマ疑惑の否定に合わせて、春田プロデューサーは一連の騒動に関し、「利用者に疑念を抱かせてしまった」と謝罪しました。その上で、今後はゲーム運営の改善に努めるとの表明を行います。

しかし、これらは利用者の求める答えではありません。「肝心の排出率やコンプガチャ疑惑に対する説明がなされていない」利用者の批判の声は拡大します。

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