鏡に向かって「お前は誰だ」実践したらどうなる?精神崩壊するって本当?

そもそも、ゲシュタルト崩壊は他にどういったものがあるのでしょうか?意識していないだけで、日常的に発症している人が多いのではないでしょうか。人間の脳に纏わる不思議な現象について、詳しくご紹介します。

同じ漢字を見続けるとゲシュタルト崩壊が起こる

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この現象で一番有名な一例です。子供の頃、かきとりで平仮名の『あ』という文字をじっと見つめたり、何度も書いていると普段は理解しているのに、何という文字だったか解らなくなるという経験があった人も多い筈です。これは、長時間同じ文字を注視していると、認知情報処理が正常に行えなくなる事が原因なのです。

ゲシュタルト崩壊は聴覚でも起きている

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ゲシュタルト崩壊は、視覚だけで起こるものではありません。たとえば音楽を聴く時、その曲の一つの楽器に注目して聴くよりも、まとまりの音として聴く事がほとんどでしょう。そこで1つの楽器に意識を集中させて、その音を深追いしていくと全く別の曲を聴いているような感覚に襲われます。これが、聴覚で起こるゲシュタルト崩壊なのです。

ゲシュタルト崩壊が起きやすい人

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日常的にゲシュタルト崩壊が頻繁に起きる人も居れば、全くと言うほど起きたことが無いという人も居ます。双方の違いは一体どこにあるのでしょうか?それは、日常的に行っている何気ない作業や、その人が従事している職業に原因があるのです。

編集者や大学教授

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1日に何件もの原稿を校正する編集者や、学生の論文をチェックしなければいけない大学教授といった職業に多く発症するとされています。それ以外の職業でも、1つの物を注視する必要のある職業や日常生活でも起こりうるのです。かきとり練習をこなさなければならない学生や、表の集計等で数字を扱う事務職の人にも当てはまります。

音楽プロデューサー

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人ネットが普及した現在、プロアマ問わず沢山の人間が音楽を聴くだけに留まらず、編集作業に携わるようになりました。その為、1つの曲を全体で聴くのではなく、特定のパートや楽器に注目して作業していると全く別の曲だと錯覚するという現象が起きるのです。生徒1人1人の声を聴き分ける音楽の先生も、陥りやすいと言えます。

ゲシュタルト崩壊に有効な対処法

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認識出来ないことに焦って精神疾患を疑うかもしれません。そんな時は、少し文字から距離をとって頭をリラックスさせることが効果的です。また、少し休憩をとって可能であれば入浴や軽いストレッチをすることも、脳の疲労には効果があるのでお勧めです。

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