エドゲインは異常な連続殺人鬼!サイコパスを作った母の洗脳と歪んだ生い立ち

彼らはdeath rowと呼ばれる死刑囚棟に収監されています。

たとえ極刑が下されたとしても、死刑が執行されるその瞬間まで、彼らにも人権が存在します。衛生的な環境できちんと食事を取らせ、運動の時間を設けたり、テレビや雑誌・タバコなどの娯楽も許可されています。これは執行の当日も変わりがありません。

最後の晩餐を選択できる

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死刑囚は執行前に食べる最後のメニューを、自由に選択する権利を与えられます。刑務所内では食べられなかった、アイスクリーム、ポテトチップ、ファストフードも許可されてきました。

ですが近年は徐々に規制を設ける州が増えています。山ほど注文したあげく一口も手をつけなかったり、注文自体を拒否する囚人が多かったからです。

州ごとに異なるアメリカの死刑制度

日本とは異なりアメリカは州のルールが強い国です。死刑の方法も薬物、ガス、電気、絞首刑、果てはまだ銃刑を採用している州も存在します。

複数ある処刑法から選択できるところもあるため、犯罪者の中には「どこの州でどんな犯罪をすれば、捕まっても一番軽い処置で済むか」ということに悪知恵を巡らせる者もいます。

人体を素材とする習慣は世界中にある

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エドの犯行内容を聞いた人は「人間を加工するだなんて…気持ち悪い!」と拒否反応を示すことでしょう。ですが世界においては、人体を素材として使った痕跡が数多く存在しており、それは立派に文化の一種として人類に定着しています。

たとえばかつらには人毛が使用されることがありますが、現代の価値観においても法にも倫理にも抵触しません。

神聖の髑髏杯(メキシコ)

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現在はメキシコシティの人類学博物館に展示されている、人骨を宝石(カーネリアン、トルコ石)や貝がらで鮮やかに彩った頭蓋骨です。(画像はイメージです。)

この地の文明において、トルコブルーは金より重要な価値がありました。頭部は盃として加工されており、生贄の血を集めたり、儀式に用いる小道具を収納していたとみなされています。

人皮の書(フランス)

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1882年、とあるフランスの詩人が、若くして亡くなった愛する貴婦人の遺言にもとづき、彼女の皮膚を自らの詩集の装丁にしました。長年当人が所有していましたが、現在はアメリカに移っています。

またドイツ、中国、インドでも人の皮膚を使用した書物が確認されており、日本でも画家・藤田嗣治が装丁本を所蔵していたことが分かっています。

葬儀のための笛(チベット)

チベットの習慣である鳥葬を行う際、鳥たちを呼ぶのに使用されたという儀式用の笛、カンリンです。人間の大腿骨を使用しており、吹き方にはコツが必要とのこと。

日本国内でも古本屋・書肆ゲンシシャで展示品を見ることができます。またチベットは他にもダマルという、頭蓋骨を利用して作った太鼓も存在しています。

霊を使役する干し首(南米)

南米の一部には、かつてツンツァという干し首を作る部族が存在していました。頭部の皮膚を髪ごとはぎとり、ゆで上げ、中には石と砂を詰め込みます。

用いられるのは戦いで打ち取った敵のもので、部族内での強さを表し、敵の恐怖心を煽る役目を持っていました。また干し首にすることによって敵の霊体を縛り、使役できると信じられていたそうです。

人骨ジュエリー

最近は日本でも「人骨ジュエリー」が密かに流行している?!…これはサイコなお話でもなんでもありません。遺骨から抽出した炭素からダイヤモンドを生成し、ジュエリーとして身に着けるという新しいタイプの供養があるのです。

お墓に入れてしまうより、いつも一緒にいたいというご遺族の愛情です。業者によっては色やカットも選択可能です。

凶悪犯罪者を作るしくみ

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エドの犯罪性の大半は、母から受け続けた教育という名の支配によって育てられました。幼少期に与えられたできごとは、人格形成に多大な爪痕を残すものです。

ここからは、他の多くの凶悪犯罪者にも共通している項目、彼らの育成環境について言及していきます。凶悪犯といえど、幸福な家庭に育っていたら罪を犯さずにいられた者も必ずいるのです。

家庭内にアルコール依存者がいる

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7割近い確率で、家庭内にアルコール依存症を抱えた家族がいます。日本ではお酒は許容されがちですが、例えばアメリカにおいては麻薬中毒に匹敵する、早急に治療すべき病気とみなされています。

依存症患者が起こすトラブルは、経済的困窮・DV・責任放棄など周囲に被害が及ぶものが多く、家庭環境を明確に悪化させる要因になっています。

家族に犯罪歴がある

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犯罪歴のある家族と同居している確率も高いという統計が出ています。前科そのものが重大なのではありません。罪を犯すことに抵抗感の薄い人間が、ごく近い立場で子供の指針となってしまうことが問題なのです。

まだ自我やモラル・社会的価値観の完成していない子供は、家族、特に親の言動に強く左右されてしまうものだからです。

身体的・精神的な虐待経験がある

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凶悪犯たちは、身体への虐待は40%以上、心理的なものであれば70%を超える高い確率で虐待を受けた経験があります。

人格を認められず、尊重されず、いたわりやおもいやりを学ぶ機会を搾取された子供たちは、親元から離れたとしても長く苦しむことになります。この鬱憤や怒りから脱却できなかった者が、時に犯罪を巻き起こしてしまうのです。

性的な抑圧を受けている

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接触の強制をはじめ、過度な干渉、否定、侮辱など様々な「性」への抑圧は、子供の成長に凄まじい害悪を与えます。

生まれついた自分を踏みにじられることは耐えがたいストレスとなり、しだいに「性」への強い嫌悪感を抱かせるようになります。そして本来正しく発露するはずだった欲求を、自分や他者への攻撃性に変化させてしまうのです。

母親に強固な主導権がある

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家庭内に強権者ないし独裁者がいる。特にそれが母親である場合、子供が幼いほど、心身ともに直接的な支配を受けることになります。

オーガスタが息子たちに施した教育はまさに「洗脳」です。他に頼れる人のいなかった幼い兄弟は、適応するしか生き延びる手段がなかったのです。

「ひきこもり」は表面的な問題でしかない

近年日本でも、凶悪犯罪者=社会に適応できず、学校や職場に行くこともなく家にこもった人、と認識されていますがこれは極論です。再起のためには安定した環境も必要なものです。

ただ、家から出なくなった原因が重要であり、それが上記のような家庭問題や心身の病であるとしたら、家族だけで解決しようとせず専門機関に相談することが大切です。

母によって作られた史上最凶サイコパス「エドゲイン」


エドは決して生まれついての異常者ではありません。ただ与えられた環境に適応しようと、生き延びるため選んだ道で起きた末路でした。

彼もまっとうに親の愛を与えられていたら、人並みの一生を過ごすことができたはずです。我々も”親の仕打ちが子の人生を左右する”ことを忘れないようにしなくてはなりません。

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