焚火のやり方をマスターしよう!初心者でも安心の必見入門ガイド

空気を多く取り入れすぎると火が激しくなり過ぎ、すぐに燃え尽きてしまったり火力が安定しなかったりします。空気の乾燥している季節は火種をぎゅっとまとめ、逆に湿度の高い季節は広げ気味に火種をセットすることがコツです。

焚火の注意点:必ず守るべきマナー

焚火をする際には、周りの人に迷惑をかけないよう、最低限のマナーを守りましょう。知らなかったからという理由では済まされない事件になる可能性もあるので、トラブルを未然に防ぐためにも、しっかりとマナーを守って火を扱うようにしましょう。

キャンプ場のルールを守る

当然のことながら、お世話になるキャンプ場のルールを守ることはキャンパーとして最低限のマナーです。焚火禁止、直火禁止などそれぞれのキャンプ場ごとに焚火のルールがあるのでしっかりと予め確認してからアウトドアに臨みましょう。

他のキャンパーへの配慮

タバコなどの煙もそうですが、自分が良くても周りの人に知らず知らず迷惑をかけることは様々あります。隣のサイトのキャンパーなどに焚火の煙が流れて行ってしまう可能性もあるので、挨拶をしっかりとすること。後々でもめ事にならない様に、トラブル防止の意味もあります。

また、焚火をする際には、風向きなどもしっかり確認して、周りの木々などに燃え移り火事を起こさない様に配慮しましょう。

焚火から目を離さない

家庭のガスコンロでもそうですが、焚火は火を扱っているという意識を十分に持って行うこと。目を離した隙に、近くに置いていたキャンピングギアや草木に燃え移っていたということがないように焚火をしている最中に長時間その場を離れないようにしましょう。

火の後始末は確実に

焚火を行ったら消火を確実に行いましょう。火を完全燃焼させて、もし手を近づけて暖かさを感じるようなら水をかけて消火します。真っ白になった灰はキャンプ場の指定の場所に捨てるか、各自持ち帰りましょう。

焚火でキャンプご飯:簡単料理からメインディッシュまで

キャンプと言えばダッチオーブンやスキレットを使ったお料理が楽しみの一つという方も多いのではないでしょうか。ここでは、主にダッチオーブンを使った比較的簡単なお料理をご紹介します。

①カンパーニュパン

ベーシックなフランスの田舎パンはアウトドアで出来立てを食べるとまた格別の味わいです。全粒粉を使ったパンならではの味わいを、ダッチオーブンでぜひお楽しみください。

材料

  • 強力粉    250g
  • 全粒粉    50g
  • 砂糖     13g
  • 塩      6g
  • ぬるま湯   190ml
  • ドライイースト4g

調理手順

  1. 生地の材料をボウルに合わせて混ぜる。
  2. 生地をまとめた後、ラップで包み込んで1時間発酵させる。
  3. 生地が膨らんだら空気を抜き分割する。
  4. 生地を1時間二次発酵させる。
  5. 生地に十字の切れ目を入れてダッチオーブンで焼く。

②牛肉のカルボナード(ビール煮込み)

本式のフランス料理では黒ビールを使って煮込むのですが、入手が難しいなら一般的なビールでも。牛の塊肉をダッチオーブンの中でじっくりと煮込んだお料理はごちそう級。玉ねぎをしっかりと色づくまで炒め、甘みを引き出すこと。ビールのほろ苦味がアクセントの大人の味わいです。

材料

  • 牛塊肉      500g
  • タマネギスライス 大きめ1個分
  • お好みのビール  300ml
  • コンソメキューブ 2個
  • 塩、胡椒、小麦粉 適宜

調理手順

  1. 牛肉は食べやすいサイズにカットし、塩を振ったのち、よく熱した鍋で香ばしく色づける。
  2. 肉を取り出した鍋に玉ねぎを加え、焦げ付かない様にしっかりと色が付くまで丁寧に炒める。
  3. 小麦粉を振り入れ、ソースのとろみにする。
  4. 肉を戻し入れ、ビール、コンソメキューブ、肉が浸るくらいの水(分量外)を加え、1時間半ほど弱火でじっくりと煮込む。
  5. 肉が柔らかくなっていることを確認したら、塩胡椒で味を調え、完成。

③丸鶏のロースト

焚火キャンプの定番料理と言えば、ダッチオーブンを使った丸鶏のロースト。ダッチオーブンならではの豪快な料理でありながら、しっとりジューシーに焼きあがるローストは、是非とも試してみたいアウトドア料理の一つですね。

材料

  • 丸鶏      1羽分
  • ローズマリー  4,5本
  • ニンニク    6個
  • オリーブオイル 適量
  • 塩胡椒     適量
  • 香味野菜    玉ねぎ、にんじん、セロリなど適量

調理手順

  1. 丸鶏は内臓をしっかりと洗い流し掃除する。
  2. お腹の中に塩コショウを振り、半分にカットしたニンニクを表面に満遍なくこすりつけ風味をまとわせる。2時間ほど冷蔵庫で寝かせる。
  3. 香味野菜は大きさをそろえてカットする。
  4. 香味野菜を鶏肉に詰め込み、足を縛り付けスタッフドチキンにする。
  5. ダッチオーブンに丸鶏を入れ、表面にオリーブオイルを刷毛などで薄く塗る。周りに残りの香味野菜を入れ、鶏肉の上にハーブを置く。
  6. 1時間~1時間半ほど加熱し、余熱を利用してしっとりと火入れする。

ダッチオーブンを使った料理ならこちらも参考にしてみてください。

焚火台を自作してみよう!DIYでたき火をより楽しく

DIYが流行っていますね。アウトドアと言えば自分でさまざまな活動ができる自由度が魅力ですが、せっかくなので焚火台もDIYしてみませんか?100均に売っているアイテムでお手軽に自作できるので、ぜひお試しあれ。

100均アイテムで作るファイアーポット

ダイソーやセリアなどの100円均一に置いてあるお手軽アイテムで作ることのできるファイアーポットです。お手軽でありながら以外に本格的な仕上がりですので、気が向いたらぜひお試しあれ。

材料

  • ケーキの型抜き
  • 貯金箱
  • 取っ手付きオイルポット
  • ボルト2本

手順

  1. オイルポットの底の部分に貯金箱の蓋を合わせて、貯金箱の外周に合わせて線を引きます。
  2. 線の内側に紙コップを当てて一回り小さい円を書きます。その線に沿ってドリルで穴をあけましょう。
  3. 開けた穴から、外側の選に向かってニッパーなどで切り込みを入れて内側に織り込みます。
  4. オイルポットの上面に穴をあけて、ストレーナーを入れてボルトで固定します。ここが受け皿になります。
  5. 貯金箱の上段、中段、下段にそれぞれ8カ所ずつ穴をあけます。(上段:二次燃焼穴、中段:ガス吸引口①、下段:ガス吸引口②となります。)
  6. 貯金箱の底に穴をいくつか開けてオイルポットの中に入れます。
  7. あとは実際に火種を入れてキャンプで楽しみましょう。

焚火を極めるガイドブック:おすすめ入門書

焚火はやり始めると奥が深いもの。実践的な技術や知識を得るためには、本を読んで学ぶのもおすすめです。焚火初心者から一般キャンパーまで楽しめる2冊を選びました。

焚き火完全ガイド

出典:Amazon

  • 出版社 :普遊舎
  • ページ数:96ページ

焚火のノウハウにフォーカスしているムック本です。キャンプで焚火を楽しむためのキャンプグッズや、薪の種類、火の起こしかたなど、初心者が焚火をする際に必要な情報がまとまっています。

焚火の達人

出典:Amazon

  • 出版社 :地球丸
  • ページ数:192ページ

キャンプ・アウトドアの達人が監修した本で、焚火をより深く学びたい人向けの本です。アウトドア初心者でも理解しやすい内容でありながら実践的な知識が得られるので、長くお世話になる良著です。

焚火をマスターしてあなたも「焚火スト」に!

焚火を極めたキャンパーを巷では「焚火スト」というそうです。実際、焚火はその時々の状況に応じてさまざまに組み方や薪の種類を変える必要があるため、思っている以上に奥深いアウトドア活動です。各メーカーから販売されている製品や天然のアイテムを効果的に利用して、あなたも「焚火スト」の仲間入りを果たしませんか?

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